自分を育てる「小商い」のススメ(「小商い」とは?の巻)

昨年の秋、「自分を育てる小商い」と題して、お話させて頂く機会に恵まれました。
その時の内容を書こう書こうと思いつつだいぶ時間が経ちにけり・・・。
ブログが新しくなったので、この機会にまとめを残しておこうと思います。
(長くなりそうなので3回くらいに分けて書けたら・・)

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ここで言う「小商い」とは、生き方とかちょっと哲学的な意味合いを含む、鍵カッコ付きの「小商い」。「復業でお小遣い稼ぎ!」というような実利的な要素だけに留まらないものと捉えて頂けたらニュアンスが伝わりますでしょうか。

関連記事:「自分を育てる小商い」というタイトルでお話させていただきました。

これまで、細かい小商い(マイクロ小商い)にも色々とトライしてきました。
(今から思えば・・ですが)約5年間くらい小商い的なことをしてきていたようです。

先の機会では、多様な生き方をされている方々向けに、
「小商い」によって自分がどう変わったか?、その発見や変化を見つめてみて考えたことをお話しさせて頂きました。

 

「自分を育てる小商い」

<小商いってなんだろう?>

まず、私にとっての小商いとは。
大きくは2つあります。

・サービス・商品化できる引き出しを増やせる。稼ぎのレパートリーのバリエーション。
(稼ぎのリスクヘッジ)

・自分と社会(他者)との関係性の中での自分の役割を見つける手段。(自分と向き合うツール)
 

1つめは言わずもがな、読んだ通りの内容です。
2つめは、1つめを前提にしつつ重要性を強く感じていること。

「自分の社会的役割を知る。自分と向き合う。」

このことを他者を介して行える手段であることがとても大きいと思っています。

 

<小商いの魅力とは?>

私が日頃、魅力に感じていることはこの2つ。

・自分のペースで、「好き」や「得意(人の役に立つ、喜ばれること)」を見つけながら
先々では商いへスケールアップしていける。
(商いのテストケースとしてトライすることが出来る。)

・主客の「本気スイッチ」を入れられる。

 

主客の本気スイッチ??

「小商い」は、(小規模であっても)価値交換を行う経済活動です。
お金のやり取りは、わかりやすい主客の本気スイッチになります。
プレゼントや、お呼ばれした内々の会、ボランティアなどでは、自分がちょっと満足しなかったことについて特に気に留めませんよね。
「せっかくしてくれたことだし」「仲間内のことだし」・・と思うのが「オトナの対応」といったところでしょうか。
ですが、小商いでは相手も価値交換を通じてコミットしているので、もう少しシビアな視線でものを見てくれます。
言葉や表情、行動(2度目はもう来ない)など、リアルな反応が貰えるので商いのための市場調査ともなるのです。

また、対価を頂いての仕事となるので、「提供物」ととらえることで自分自身もより本気度を増してその案件に取り組みます。
そうすると、自分の本気度が実感として測れるというメリットもあります。(好き・得意の度合い)
「やっぱり好きなんだなぁ」と思うこともあれば、「思ったより好きじゃなかった(得意じゃなかった)」と実感したり。
「出来ること」を、提供物に一度組み立てて実際にやってみると、「好き」や「得意」を細分化して見つめることも出来ます。
(苦手な要素や、より好きな要素が浮き彫りになったり、思ったより得意じゃないこと、人に任せたいことなど見つかります。)
これを繰り返していくと、より具体的に自分のやりたいことや得意なことが見えてきたり、やり方のブラッシュアップがはかれます。

主客のスイッチがはいることで、
対お客様:シビアな視線、コミット感があがる。(濃度の高いフィードバック)
対自分:自分の本気度・得意分野が測れる。(好き・得意の細分化)

といったメリットがあり、小商いの魅力の1つだと思っています。
(補足)
この日の参加者は「小商い」について前提共有されている方々だったので割愛しましたが、小商いの一番の魅力は「他者との関係性を育みながら共に成長できること」ではないかな?と思っています。その話はまた別の機会に書きたいと思います。

・・・・・・・・・・・

 

さて、ここからは私の身の上話を交えながら、小商いの具体例や実体験からの気付きを・・・。

 

<小商いのきっかけ>

OL時代に身体を壊して休職していた時期がありました。
半年くらい寝たきりに近いような状態、その後何ヶ月もかけて社会復帰のリハビリをするような感じでした。
仕事をしないどころか1日中家に居て動けずにいると、時間だけはたっぷりとあるのでいらぬことを色々と考えてしまいます。
「今日も1日、なんら生産活動をせず、食べたり電気を使ったりと消費活動ばかりしてしまった・・。こんなんで生きてる意味あるのだろうか?」なんて後ろ向きなことばかり考えます。
いやはや、心身ともにとても不健康です。
仕事に対する自信どころか、自分がなんでこんなところで生きてるんだろうと生きることへの肯定感すら削がれていくような状態。

そんなさなか、知人・友人からmixi(当時全盛期)やFBでこんな相談を受けました。
(せめて文字発信することだけでも社会復帰を・・と細々とmixi日記を書いていた頃)

・結婚パーティのプロデュースをしてくれないか?
・大学院試の小論添削をしてくれないか?
・スキンケアの相談にのってくれないか?

夫が出掛けてから帰宅するまでの間、ほぼずっと家に1人でいて、ほとんど話すことすらしていなかったし、頭もとても冴えているとは言いがたい状態の私。
時間だけはあるので、じっくり考えたり話を聴くことはできるけれど、期待に添えるようなパフォーマンスが上げられる自信がないことを伝えて最初は断ろうとしていました。
この3つの相談をしてくれた方たちは、幸いにして「それでも出来る範囲でやってみてほしい」と言ってくれた奇特な方々。

自信がないながらも、「こんな私でも役に立てることがあるのかな?」と有り難く受けることにしました。

結果として、
結婚パーティは、最終的に100人規模の大きなものになったのですが、新郎新婦をはじめご親族や友人の方にも喜んで頂くことができ、参加者の方にお声掛けいただいたり、次の仕事のオファーにも繋がりました。
小論文添削は、無事に一橋大学の大学院に合格することができ(本人の底力が大きいのですが)、2人で喜び合いました。
スキンケアに関しても、「ずっと悩んでいたことが解決した」と喜ばれ、これまで自分が仕事で積み上げてきた経験や知識が、人の役に立つこと、無駄ではなかったことを実感することが出来る機会となりました。

小さな自信の回復。

ある意味チャレンジャー(!)な人たちにチャンスをもらえたことは、ただただ運が良かったとしか言いようがないのですが(チャレンジャーな方々と、細々小さなアウトプットをする場だったmixiには感謝しかない)、こうした小さな成功体験の積み重ねが、私にもう一度外へ出て行く勇気をくれました。
自分1人では認められない強みや特技を見つけ出してくれる他者の存在はとても有り難いものです。

この経験は、見積もりを出して云々・・ということはしていないので厳密には「小商い」ではなかったのですが、「自分の持つリソースを他者のために活用してサービス化する」という意味で小商いに近い体験でした。

 

<自信が無い人ほど「小商い」に向いている?>

この休職中の体験から、私はこう思うようになりました。
自己肯定感が低い人は、まずは小さい市場で他者に肯定されることで道が開ける。
(大きな市場にいきなり出すにはハードル高くても、小さな一歩なら踏み出せます。)

「出来る気がする」が持つ力は思いがけず大きくて、
「その気になれる」⇒「パフォーマンスがあがる」⇒出来た!⇒「自信がつく」というプラスのサイクルを生んでくれます。

この小さいステップを積み重ねていくことで自信をつけていく。
そうして段階を追って「商い」化できるのではないかと思っています。

 

つづく
(次回は最初の一歩をどう踏み出していくかといった話をば・・)
(追記)
続き書きました。

自分を育てる「小商い」のススメ その2
「はじめの一歩(ハードルを感じるところ)」の踏み出し方について。
https://maisondeomata.com/archives/4904

自分を育てる「小商い」のススメ その3
「小商いのタネ」の見つけ方について
https://maisondeomata.com/archives/4926

 

 

(参考書籍)

小俣荘子(omata shoko)
クラシノキカク 代表 / ディレクター・コラムニスト・施術家
衣食住にまつわるコンテンツの企画・ディレクション。頭蓋矯正と深層リンパドレナージュを中心とした身体を美しく健康的に整える施術。
「心地よい暮らし」を切り口に、心と身体の双方から健やかに日々を愉しむ提案をしています。

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