先日、FBでシェアされている方がいて知った兎村 彩野さんのDRESS連載記事。
【DRESS】連載2回「夫に洗ってもらったパンツしか履かない」
前にFacebookに書いた話ですが、友だちに好評だったのでもう少し詳しく書き直してみました。https://t.co/9nyldPTADe pic.twitter.com/AZa1ri7GQQ— TO2KAKU|兎村彩野 (@to2kaku) 2016, 2月 3
「夫に洗ってもらったパンツしか履かない」
http://p-dress.jp/articles/-/1442
昔、私は「良い仕事人」で「良い妻」で「良い友だち」になりたいと思っていました。
という1文から始まる文章。
これは私の事か?!と思いながら読み進めました。(きっと現代を生きる多くの人が思っている事なのでは?)
「<良い人にならなければいけない>という思い込みの穴」から著者が抜け出すエピソードが綴られた本記事、良いお話だなぁとすごく共感すると同時に気付きの多い文章でした。
会社員時代に体を壊した時、私は初めて夫に頼ることが出来ました。
自分の中のマインドセットなのと同時に、相手を心から信頼すること(だから甘えられる)がやっと出来たんだなぁと。
その時の事を書いた記事:「伝えること、伝わること」 https://maisondeomata.com/archives/1205
仕事も家事も、ちゃんとやんなきゃ!頑張らなきゃ!と、とにかく必死で1人で抱え込み、
挙げ句の果てに私は身体を壊して会社も休職する事態に陥りました。
頑張っていたつもりが、
動けなくなった事でかえって周りに多大な迷惑とたくさんの心配をかけてしまったのです。私のやることにいつもは意見しない夫が初めて私に言った言葉は
「もう会社に行かないで。休んで。」でした。そして
「もっと頼って欲しかった。そろそろ信頼して。」と言われました。夫は自分のことを頼りない人間と思っていたので、私に信頼されてないと思っていたようです。
そんな事は思ってなかったので、迷惑をかけている事と合わせて2重に申し訳ない気持ちになりました。
確かに職場でもあまりに仕事振られないと、信頼されてないような見放されているような気持ちになる事ってある。
家庭でも同じなんですね。無意識に夫に酷い事をしていたなと思います。
それでも心配して言葉にしてくれたのは本当に有り難かった。
よくよく考えると、夫は子どもではなく大人の男性で自分のパートナーのはず。
結婚したばかりの会社員時代に上司(女性)から、「ちゃんと旦那さんの面倒を見れてるの?」なんて聞かれたりして、何だか違和感だったのですが、「面倒をみる」とか「お世話する」って、そもそも自分より弱いものだったり助けを必要としている相手に使う言葉。
現役バリバリの元気な成人男性に使う言葉として変なのかも。むしろお世話とか失礼なんじゃないか?
今ではそんな風に思いますが、当時は、その違和感が何なのかわからないまま、「そんなことを言われる=頼りなく思われている自分」ってどうなんだろう?と悩んでいました。
良い人でいたい、仕事も家事もしっかりこなして夫の面倒(?!)もみられる良き妻でありたい。
そんな(夫や周りは求めていないであろう)思い込みにとらわれていました。
相手に頼ることを知ってから思ったのは、考えようによっては「良い人の自分でいようとすること」は、自分への過信であり、相手を信じきれてないことなのかも?ということ。
自分はそんなにスーパーマンじゃないんだから…と考えると、相手にもっと素直に甘えられる(お世話になります!という感じ)のかもしれないなぁなんて思いました。
そして、助けてもらって嬉しかった事、有り難かった事はちゃんと相手に伝える。
仕事においても、夫婦間や家族、友人同士においても、心のうちや嬉しかった事を直接伝えたり、コミュニケーションをとる事って、とても大切だと思うのです。
ただ、大切と思っていても実際なかなかやってない。口に出して初めて伝わる事もある、それならちゃんと意識的に伝えたらいいじゃない、そう思うのです。
夫とは12年ほど一緒にいますが、お互いに頼る事と、このちゃんと伝えるコミュニケーションが出来るようになった今が一番良い関係で、忙しくても一番幸せに暮らせていると感じます。
毎晩のように冷えた手を伸ばして寒ハラ(寒いハラスメント)を仕掛けてくる夫に、私で暖をとるよりストーブに置いてある熱湯の方があったかいと思ってお勧めしたら、この仕打ち。(熱湯に直接触れなくても湯気に手をかざすとかあるでしょーが!!)
いい妻を辞めた私、夫からも妹からも鬼嫁としての揺るぎなき信頼を得ている今日この頃。いや、夫も幸せと思ってるハズですよ?
兎村さんの旦那さまは元々デキる夫でしたが、その前段階の旦那さまには、まずは情報共有&タスクの見える化が大切かと。
以前のブログにも書いたのですが、どうやら家事において多くの男性は「やるべきことに気付いていない・やり方がわからない」だけで、やる気が無い訳じゃないということ。
こちらは先日Twitterでみつけた記事を私がリツイートしたものですが、とても良い方法論だったのでご参考までに共有しておきます。
「感情ではなく情報を伝える」
これって家事育児に限らず大切なコミュニケーションだなぁ。わたし、想像以上に、しんどい。 これで伝わる!妻から夫への『大変さ』の伝え方 by うだひろえ - 赤すぐnet 妊娠・出産・育児 体験記 https://t.co/KwpjLnAn3i
— 小俣 荘子(ばくら) (@omata_shoko) 2016, 2月 11
しばらく書いていなかったけれど、私こういう夫婦間のコミュニケーションのお話すごく興味あるみたい。(自分の以前の記事を読んでいて気付いた)
これから、もっと書いて行きたいと思うのでお付き合い頂けたら幸いです。
(過去参考記事)
伝える事、伝わる事: https://maisondeomata.com/archives/1205
へらい(夫)のイクメンぶりが神!の報告:https://maisondeomata.com/archives/472
「感謝」の習慣:https://maisondeomata.com/archives/524
兎村 彩野さん(うさむら あやの)
イラストレーター・アートディレクター。
http://to2kaku.com
DRESS連載記事
http://p-dress.jp/search/author/兎村彩野
兎村さんの可愛いイラストと共に、夫婦間のコミュニケーションの話をベースに自分自身の生きるうえでの基本的スタンスのお話が読みやすい文章で綴られています。

コンテンツディレクション、文筆。工芸、古典芸能など暮らしや日本文化に関することを中心に、講座やイベントの企画・ディレクション、取材・執筆をしています。和樂web(小学館)、サントリー、中川政七商店、NewsPicks NewSchoolなどでお仕事中。夜の散歩、のんびり美術鑑賞、お茶の時間、動物が好き。