クラシノキカク

「手当て」触れる力 ハグの効能 ・物理療法の可能性

今週のNHK「ためしてガッテン!」。
「最強!身体を癒すチカラ」というタイトルで、「触れる事」の効能がテーマでした。

普段、施術を通して実感したり思う事とつながるキーワードだったので、録画して今朝みてみることに。

 

今回の着目点は、触れる事オキシトシン分泌の関係とその効能について。

「オキシトシン」は、痛みや不安を和らげる効果のあるホルモン物質。
安心・信頼出来る人とのふれあいでたくさん出てきます。

触れると、触覚が脳に伝わって、脳の視床下部からオキシトシンが分泌される。
手のぬくもりだけでなく、触覚(圧力)の反応であることがポイントで、広い面積に触れる事で安心感が出るのだそう。

このオキシトシンの分泌によるストレスや痛みの緩和効果から、不眠や認知症・高血圧の改善にもつながるということでした。

なるべく頻繁にコンタクトを取る事が大切で、番組中の実験では、5分間のハグでオキシトシン分泌量が平均で25%の量の増えるという驚きの結果も出ていました。
 

確かに、私自身、身体を壊したときや切羽詰まっているときに、家族が背中をさすってくれたり、ハグしてくれると少し落ち着いたり、苦しさが緩和される実感を何度もしてきました。
内臓や頭蓋骨がギューっとなる感じが緩和されたり、不安感が和らいだり。
鬱病をやったときにも、家族の手当と施術が薬以上の効果がありました。(私が施術を仕事にしたのもこの経験がきっかけでした)

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5月は結構切羽詰まって夜中まで仕事していたので、帰宅した夫が無言で背中を撫でてくれたりしました。緊張状態が不思議と楽になるのです。

 

番組内で興味深かったのが、スウェーデンでの意識。
ハッピーホルモンの愛称とともに「オキシトシン」をみんな知っている。

触れる事の効能は既に広く認知されていて、医療への活用(タッチケアと呼ばれる)も一般的であったり、また、子どもにタッチケアのレクチャーをしていたり、生活に即した身近なケアとして周知されていることに驚かされました。
(タッチケアは、強い痛みの緩和にも効果的なので、がんや痛みのある患者へも使われているそう。)

 

近年日本でも、注目されていて(ハグの効能なんて記事も見かけますよね)、番組内でも3つの事例が紹介されていました。

1つは、リウマチ。
「全身に強い痛みがはしる・眠れない・動きにくい」という方の背中を10分間ゆっくりさすると・・・・
気持ち良くって寝てしまう、痛みが軽くなる、歩くのがラク(ケア前は歩くのも辛そうだった)といった結果が出ていました。

 

2つめは、認知症。
「徘徊、攻撃的・暴力的な行動や言動」のある方に、家族がハンドマッサージを続けると・・・
乱暴な言葉や行動が和らぎ、徘徊も無くなった。
認知症が治るわけではないけれど、ご自身もすごく楽になって幸せそうで、ご家族との関係も良好になる(ありがとうが言える精神状態に落ち着いた)様子が映されていました。

触れる事によって、病気による様々な症状が緩和される。

 

3つめは、震災後のケア。
熊本地震の避難所など、被災地で不安やストレスをやわらげるケアとして活用されていました。

 

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番組を見て、やっぱり触れる事って大切なんだなぁ!と改めて。

 

日々施術をしていると、お客さまにもストレスや痛みを抱えている方が多くいらっしゃいます。
ゆっくり優しく触れると、少し触れただけで「もう楽になってきた〜」と喜んでくださる事があったり。(すごく嬉しい。)

他人であっても、こうして効果を感じてもらえる事があるならば、日々身近な相手とお互いを癒し合えたらもっと心身ともに楽になったり、幸福感が高まるはず。

以前、ハンドマッサージのワークショップを開催したのですが、このときも、触れ合う事で、初めましてのご参加者の方々の距離が近づく感じや、空間全体での幸せな空気を感じる事ができました。(そして身体も軽く楽になる。)
深層リンパドレナージュでも、親子でしあえる施術のレクチャーがあって、その効果の高さを伝え聞いています。

ストレスやハードワークから、心の苦しみや身体の痛みを持つ人が多い現代。
身近な方法でもっと身体も心も楽になる方法。私ももっと広めていきたい。

そんな意欲が高まりました。
ハンドマッサージのワークショップなど企画中ですので、どうぞお楽しみ。

 

そして、みなさん!
大切な方との優しいスキンシップぜひ取ってみてください!
きっとお互い幸せになれますよ♬

番組の後半では、遠くにいて会えない人と、電話で会話する(抱き枕を持って行うと更に効果的!)だけでも触れ合う時に近い効果が得られるという情報もありました。
遠方に住む家族や大切な人にはぜひ電話を!
(と、謎の煽りで本日は終了させていただきます。笑)
 

 




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