先日、フェアトレード・エシカルウェディングの総合プロデュース会社「Walk in Beauty」を
主宰されている加唐花子さん(以下、ハナさん)にお話を伺ってきました。
(直後に興奮して書いた感想記事はこちら)
フェアトレード・エシカル とは??
(「Walk in Beauty」ブログより引用)
フェアトレードとは、
途上国の社会的・経済的に立場の弱い人々の自立に向け、
労働条件を守りながら、現地の自然素材や伝統技術を活かした製品づくりです。
エシカルアイテムとは、
フェアトレードを含め、エコやオーガニック素材、
アップサイクルやヴィンテージのものなど、人や環境、伝統との繋がりを大切に考え
思いやりが込められているアイテムのことです。
せっかく貴重なお話を伺ったので、その時のお話を記事に書かせて頂くことにしました。
社名になっている「Walk in Beauty」とは、
「調和に満ちた美しい道をいつまでも歩んでいけますように」
というネイティブ・アメリカン ナバホ族の祈りの言葉。
すべての生命やモノ、環境と調和して生きていくことを表すこの言葉を
これまでも大切にして生きてきたハナさん。
この言葉がそのまま社名になっています。
これからご結婚される方にも、すでにご結婚された方にもぜひ知ってもらいたい!
素敵な想いと使命の詰まった会社です。
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日本の結婚式費用、結婚情報誌「ゼクシィ」の調査によれば、約343.8万円が全国の平均額(2012年)。
(金額の大きさにびっくりされる海外の方も多いみたい)
一生に一度の大切な日。
想いをしっかり形にしたいと思うのは当然のこと。(それなりにお金だってかけちゃいます)
そんな思い入れたっぷりの日本の結婚式ですが、現在のブライダル市場においては、
選んだ会場の条件によってドレスや装飾、アイテムが決まって行くケースが多く、
それ以外を取り入れるとなると時間と労力、そして持ち込み料などのお金の負担も大きくなります。
私自身、もっと自分たちの想いを軸にした自由なウエディングがしやすくなったらいいな、
そんな風に思ってウエディングのお手伝いをするようになりました。
働き方や生き方が多様化している現代において、自分たちらしいオリジナルの結婚式をしたい!
という想いは以前にも増して高まっています。
また、せっかくお金を費やすならば社会に還元したい!という想いを持ったカップルも
広がりをみせているのだとか。
震災以降、特に、自分のことだけでなく人とのつながりや思いやりを意識するようになってきた実感があるのですが、ウエディングにおいても(本当はウエディングだからこそ!なのかも)こんな想いをもった方々が増えていること、すごく嬉しくなりますね。
この想いをかなえるべく、今年の6月から始動したのが「Walk in Beauty」
主宰のハナさんとの出会いは、東北復興チャリティイベント「Little Songs♪」でした。
イベント開催の6月1日は「Walk in Beauty」の記念すべき始動の日♬
たまたま隣の席に座ったことをきっかけにお話をうかがい、その想いに感銘を受けたのでした。
(イベントも優しさの溢れる素晴らしいものでした!!素敵な場には素敵な出会いがありますね。)
温かい想いとつよくしなやかな使命感への感動はもちろんのこと、
具体的なことを伺って、ショックを受けたお話もあり、
もっと知りたい、みんなに伝えたい!と思ったのが改めてお時間を頂いてお話を伺うきっかけとなりました。
ショックを受けた・・というのは、たとえば装花のお話。
イベントやテレビ収録などで飾られたお花はその後、すぐに捨てられてしまうケースが多いのだそう。
まだまだ綺麗に咲き誇っているお花たち。ほんの数時間の後に人間の勝手な都合で捨てられてしまうのです。
ハナさんにSHY FLOWER PROJECTという素敵なプロジェクトとの出会いが訪れます。
廃棄される花を回収し、ドライフラワーやプリザーブドフラワーに加工するなどするプロジェクト。
ウエディングでも、ブーケやコサージュとして活用することができます。
お花も生かされるし、使う人たちにも幸せが届けられる、そんな具体的な一例を伺いました。
日常当たり前にしてしまっている事への小さな気づきと、
ちょっとした工夫(これがきっとすごく難しいのだけれど・・)で、出来ることってあるんだなという気付きを頂きました。
※写真は、オフィシャルブログから引用させていただきました。
ハナさんは、平和活動家ジョディ・ウイリアムズ氏がノーベル平和賞を受賞したニュースをきっかけに国際協力に興味をもち、大学では国際協力のゼミでNGOの研究やフィールドワークをされました。
※その学生時代のアルバイト先は、結婚式場!(当時から結婚式のシーンがお好きだったのだそう)
今になってこんな形でつながるとは!とおっしゃっていました。人生無駄な事ってないですね♬
卒業後は、経営コンサルの会社で社会人経験をしながら経営を学び、その後、フェアトレード専門ブランド「ピープル・ツリー」で10年近くご活躍、独立され現在に至ります。
独立・立ち上げのきっかけとして、ご自身の結婚のご経験も大きかったのだとか。
「自分たちの式は出来るだけエシカルな物にしたい!」と思って色々工夫したけれど、
全てを思い通りにするのは難しく、またとても苦労されたそうです。
そういったことを総合的にプロデュースしてくれる方がいたらいいのにと、
その時強く思ったことも原動力となったと言います。
会場や食事、アイテムなどにおいて、エシカルなものは存在していますが、
それを横断的に網羅して総合ナビゲートしてくれるところってこれまで見つけられなかった。
ハナさんは、ご自身の経験とエシカルに関わる世界でのつながりを生かして、ウエディングの世界へエシカルなアクションを広げていくことにされたのだそうです。
そしてゆくゆくは「Walk in Beauty」だけなく、ウエディング業界全体でもっとエシカルへの取り組みを広げていきたいとお話されるハナさん。
優しさにあふれるあたたかい結婚式。
みんなで広めていきたいですね。
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長くなってしまったので、取り扱いアイテムのお話は次回にまた!
こだわり抜いてセレクトしている商品の数々。
どれも本当に素敵で魅力的した。
※アイテムの詳細の紹介はオフィシャルブログにて順次行われています♬
フェアトレード、エシカルアイテムだからって素敵さをちょっと我慢・・なんて事は全然ありません。
むしろ、エシカルアイテムと知らなくても商品の魅力で手に取りたくなる方が多いはず。
自然な流れで取り入れていけたらもっともっとHAPPYだと思う。
お会いした日は、撮影されたてホヤホヤの写真も拝見しながら商品をご紹介頂いたのですが、
1つ1つのアイテムのエピソードや想い、どれもジーンとするものでした。
こんなストーリーを持って日本にやってきたアイテムに囲まれて結婚式ができたら・・・。
より幸せになれるに違いない!そう思わずにはいられません。
<Walk in Beauty>
◆公式サイト
http://walkinbeautybridal.com/
◆ブログ
http://walkinbeauty.sblo.jp/
◆FACEBOOK
https://www.facebook.com/walkinbeautybridal
◆Twitter
https://twitter.com/walkinbeautybrd
<参考サイト>
※記事を書くにあたって参考にさせて頂きました。
◆ETHICAL FASHION JAPAN
http://www.ethicalfashionjapan.com/
◆Think the Earth
http://www.thinktheearth.net/jp/
◆People Tree
http://www.peopletree.co.jp/index.html

コンテンツディレクション、文筆。工芸、古典芸能など暮らしや日本文化に関することを中心に、講座やイベントの企画・ディレクション、取材・執筆をしています。和樂web(小学館)、サントリー、中川政七商店、NewsPicks NewSchoolなどでお仕事中。夜の散歩、のんびり美術鑑賞、お茶の時間、動物が好き。