クラシノキカク

着物でお出かけ♬ 観劇へ

3月は、いくつかの舞台を鑑賞する機会に恵まれました。

観劇自体が愉しいものさることながら、「何を着て行こうかしら♬」と
身近なお出かけながら、ハレの日のように装いも愉しめるところが観劇の嬉しいところ。

歌舞伎、能楽、文楽と日本の伝統芸能に連れて行って頂けた今回。
せっかくなので着物で行くことに。

同じ日本の芸能でも、歌舞伎なのか、文楽や寄席なのか、能楽なのか・・など
ものによって観客の装いも雰囲気も異なります。

観に来ている他の方々の着物姿の違いを見るもの愉しく、とても勉強になります。

まずは1つめ。
四代目市川猿之助さん率いる、スーパー歌舞伎

スーパー歌舞伎II(セカンド)
「空ヲ刻ム者―若き仏師の物語―」

佐々木蔵之介さんなど現代俳優を主要演者に招いての、現代と融合した歌舞伎。
「仏とは何か?」という抽象的なテーマを扱うストーリーも興味深かった。

現代劇とともに舞台上で織り成されることで、わかりやすく身近なものに感じられました。
また、歌舞伎ならではの型のもつ魅力や役者さんの表現の素晴らしさがひきたつ部分もあり、
その凄さを知ることができました。

硬いことを抜きにしても、回転したり宙を舞ったり(!)舞台装置や衣装の見事な様。
約4時間の長い時間でしたが、見ていて夢中になってしまうエンターテイメントでした。
愉しすぎる!!

この日は母も一緒に。嬉しくって、ついついウキウキ盛り上がってこんなことになってしまった我々(笑

 

歌舞伎は、華やかに賑々しく。

桜の着物に、白地に刺繍の帯。帯留めは珊瑚の桜。

この着物は、畳んでおいてあるとシックな印象なのですが、実際に着てみるととても華やか。
着物ではこういうことがよく起きます。おもしろいですね。

続いて文楽は、杉本文楽の曾根崎心中
※鑑賞レポートはこちら⇒「杉本文楽 曾根崎心中を観てきました!

喝食の面(能面なので文楽ではないのですが人形つながりで。)の帯留めをつけました。
空色の御召と印華文様風の帯で春らしく、軽やかに。

着るとこんな雰囲気です。舞台がとても素晴らしかったので思わず顔がにやけております。

 

そして、お能(能楽)

友枝昭世さんの「桜川」でした。

みずから身売りして自分のもとを去って行った子を探して物狂いとなった母親。
狂い舞が、激しいながら静かに美しく物悲しい。
子と再会して正気を取り戻すハッピーエンドの物語なのですが、
じわーっとしてしまって、終わったあともしばらく動けずにおりました。
心地よい余韻。
シンプルなストーリーなのだけれど魅せられてしまう。お能は深いなぁ。

 

着物は、文楽の時と同じ空色の御召に、春の桜をイメージしてピンクの帯。
ひな祭りの際にも締めた姉様人形の帯。
帯留めは、歌舞伎のときと同じ珊瑚の桜を合わせました。

(正面の写真を取り損なってしまいました)

同じものを着ても、合わせ方で雰囲気が変わります。
帯締めや帯揚げの色を変えるだけでもガラリと変化したり・・。

会場や、舞台の内容に合わせてどうコーディネートするかを考える時間も愉しいものですよ!

 




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