先週の日曜日から関西に来ています。
こちらではまだまだ桜が咲き誇っています♬
神戸と淡路島を中心に、仕事半分、勉強半分。
店番なぅ!の図。
お店で着物の勉強させて貰いました。
昨日・一昨日は着物関連の打ち合わせと取材を。
今より着物人口、誂え服の需要が高く、
職人さんもたくさんいた時代(高度経済成長、
バブル期)の見事な着物をいくつか見ることが出来てため息の連続でした。
当時の大番頭にも会いにいってお話伺いました。
昔から着物の生地で洋服も作って日々シルクを身につけて暮らす生活を続けている征子さん。
この日は縮緬のジャケットをお召しでした。
こちらの写真は大番頭がこっそり見せてくれた御召の訪問着。
初めて見ました。
油絵のような見事な柄。
御召というのは織りの着物です。
なので、この絵柄は筆で描いたのではなく、糸を織ることで作り上げられているという・・・(°_°)
なんと手の込んだ!もはや芸術作品ですね。
その上、御召は本来カジュアル着なのでフォーマル着である訪問着にはしないもの。
1着目としてはもちろん買わないような物なので、とてもおしゃれで通な1着。
丁寧に一つ一つ作り上げられた品が
庶民が買える金額でやりとりされていた時代(我が家では「昭和元禄時代」と呼ばれています)が
あったんだなぁと振り返ると、日本人の美意識の高さがうかがえるように感じました。
それにしても、
こちらに来ると、東京の物価の高さに改めて衝撃を受けます。
最近、都内の呉服店を回って色々憤りを感じることが多かったので尚更そう思うのかもしれません。
良いものがお値段するならわかるけれど…とか、
そんな組み合わせで売り付けちゃうの?!とかそもそもいい加減な知識で売ってたり。。
(もちろん一部のお店だとは思うのですが。)
私も修行中ですが、目利き力や着物扱う時の肌感覚みたいなものを
自分たちの世代にも広く伝えていきたいと強く思いました。
無茶なく心地よく着物で過ごす愉しみを知ってほしい。
そんなことを思いながら、素敵な帯があまりに安くて思わず買ってしまったワタクシ。
さすがに帯の衝動買いは初めてしました。。笑
(あんた何しに行ったんや⁈って言わないでーっ!)
こちらは、お話伺いにお邪魔した際に頂いた生絞りはっさくジュース。
隠し味にハチミツが入っているのだそう♬
とっても美味しかった!!
自給自足をしながら、日々を丁寧に心地よく暮らすチカラ。
私も養っていきたいなと思います。

コンテンツディレクション、文筆。工芸、古典芸能など暮らしや日本文化に関することを中心に、講座やイベントの企画・ディレクション、取材・執筆をしています。和樂web(小学館)、サントリー、中川政七商店、NewsPicks NewSchoolなどでお仕事中。夜の散歩、のんびり美術鑑賞、お茶の時間、動物が好き。