昨日は、お手軽着付けで出かけました。
以前、箱根旅行の時にもしていた、「作り帯」。
※作り帯は、他に「付け帯」「結び帯」「文化帯」などとも呼ばれています。
通常は、帯を巻きながら背中で形をつくるお太鼓。
作り帯では、こんな風にお太鼓の部分が出来上がった状態で縫われています。
なので、背中に手を回して帯を折って紐で留めて・・・という、
帯結びが不慣れだとすごく時間がかかってしまう行程を通らずに
簡単に帯を締めて出掛けることが出来ます。
実際には、こんな感じ。
平帯部分をベルトの用にクルクルと胴に帯を巻き付けて紐で締めます。
(巻きスカートの紐を留めるような感じです)
お太鼓になっているパーツに、帯まくらと帯揚げを通して背中に背負います。
(本来、この部分でお太鼓の形を作る所から行うので、着付けの中で時間が取られる部分です)
高さを合わせて、帯枕の紐と帯揚げを前に回して結べばもう取り付け完了!
最後に帯締めも通して正面で結べば完了です。
帯結びが難しくて(大変で)、着物をなかなか着る気がしない。
そんな時は、思いきって、お手持ちの帯を作り帯に作り替えてしまうのは1つの方法です。
こちらでご紹介した物は、帯を2つに切って作る物ですが、
帯を切ることに抵抗がある場合、切らずに作り帯にする方法もあります。
着てしまうと通常の帯とまったく違いがわからないので、問題ありません。
ちゃんと着付けしないのは邪道?!なんて思うかもしれませんが、忙しい人の多い現代。
少しでも着付けの負担を軽減させることで、
着物を気軽に着る機会が増えると、その心地よさを実感出来る方が増えるのではないでしょうか。
着ないでたんすの肥になっているのはすごくもったいないし、
着ないと意味が無いなぁと私は思います。
ゆくゆくは、手結びでしっかりと着付けを!と夢見ながら、
こういうアプローチでスタートする着物があってもいいんじゃないかなと、ご紹介させて頂きました♪
他にも、着付けのハードルを下げるアイテムや手段はたくさんあるので、
またご紹介させて頂こうと思います。

コンテンツディレクション、文筆。工芸、古典芸能など暮らしや日本文化に関することを中心に、講座やイベントの企画・ディレクション、取材・執筆をしています。和樂web(小学館)、サントリー、中川政七商店、NewsPicks NewSchoolなどでお仕事中。夜の散歩、のんびり美術鑑賞、お茶の時間、動物が好き。