先日、87歳を迎えた祖父。
朝からネコ様にご飯をあげて、スズメ様にもご飯をまいて、草木に水をあげる毎日。
「扶養家族が増えて困っちゃうんだよー」と、嬉しそうに笑う祖父。
生き物と仲良く暮らすルーツは祖父なのかもしれない。
そんな風に感じます。
既に他界してしまった祖母のお気に入りの北鎌倉「円」。
とても美味しい懐石料理のお店です。
家族のお祝い事や節目節目で、みんなで集っての食事にお邪魔します。
この日も、心づくしの美味しいお料理を一緒に味わいました。
お店からの眺め。
紫陽花の季節で賑わっていた鎌倉。この場所は風が気持ちよく静かでした。
椅子の生地が以前と変わっていた気がして。。
素敵だなぁと思って伺ったら、女将さんが古い帯をといてご自身で作られたものでした。
形を少しずつ変えながら長く使われ続ける。使い続ける。
物を大切に愛し続ける気持ちが伺えて、美しさの理由に触れられたように感じます。
無理なく心地よく。仲良く愉しく。
そんな暮らしをしていきたい。
祖父には、のびのび長生きしてね、と願う次第です。

クラシノキカク代表/ディレクター・ライター
「衣食住」にまつわる企画のディレクション。日本のものづくりや、古典芸能、茶の湯、きもの、美味しいものについてなど書いています。動物モフモフ、らくがき、ひるね、読書が好きです。