新年、あけましておめでとうございます。
さてさて、今年の年賀状は神社の前で番犬ごっこをしてみました。戌年ですし。
左がわたくし、右が夫。我が家のらくがき小噺をnoteで連載中です。
年賀状を作るのに狛犬について調べていたのですが、なかなか面白くって。
もともと日本では、獅子と狛犬を対で並べていたのだそう。
呼び名も「獅子 狛犬」だったのですが、省略されて「狛犬」と呼ぶように。
一方で、次第に獅子を対にして並べる事が多くなり(狛犬はいなくなり)、呼び名と姿がちぐはぐになったのが今の姿なのだとか。
(って、省略の仕方雑じゃない?!)
こちらの2体はわんこver.です。
※狛犬は霊獣(想像上の動物)なので犬ではないのですが(夢を食べる「獏」と「マレーバク」並みに違う)、どことなく犬の雰囲気がありますね。
ちなみに、耳がたれていて巻き髪になっているのが「獅子」、耳が立っていてストレートヘアに角が1本生えているのが「狛犬」の基本。
陰と陽を表して、男と女だったり(そういえば厳島神社の獅子はちゃんと性別がわかるようになってました!)、口が開いた「阿形(あぎょう)」と、口を閉じた「吽形(うんぎょう)」になっていたり、子連れと玉を持っているので対になっていたり。
サンスクリット語の始まりの「阿」と終わりの「吽」。
「阿吽」は、世界の始まりから終わりまでを表しているのだそう。宇宙ですな。
厳島神社の狛犬(獅子)。こちらはご覧の通り(足元にご注目!)男子です。
元々は、古代インドから伝わってきたと言われる獅子。
獅子は神域の守り神とされていて、今でも海外に行くとライオンが門前にいたり(三越の前にもいますね)、エジプトのスフィンクスもルーツは同じなのだとか。
日本に渡った時に、日本には獅子が存在しなかったので元々守り神だった狛犬と結びついて、2体が並べられるオリジナルになったのでは?と考えられているのだそうです。
余談ですが、「唐獅子図屏風」の中に描かれてるどう見ても豹な1頭は、獅子を見たことない人が描いた獅子のメスver.っていうのを聞いて衝撃を受けたことがあったけど、ライオンって日本にいなかったもんね、と言うところで納得したことを思いました。想像力と画力(や彫刻力)で作品を作り上げるってすごい・・・。
各地の狛犬を見ると、獅子2体だったり、獅子と狛犬だったり、狛犬2体だったり、色んな組み合わせがあって面白い。
これから旅の楽しみに加わりそうです。
おもしろ狛犬を見つけたらまたご報告します♫
そんなこんなで、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
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コンテンツディレクション、文筆。工芸、古典芸能など暮らしや日本文化に関することを中心に、講座やイベントの企画・ディレクション、取材・執筆をしています。和樂web(小学館)、サントリー、中川政七商店、NewsPicks NewSchoolなどでお仕事中。夜の散歩、のんびり美術鑑賞、お茶の時間、動物が好き。